燃費総量規制改定案、大統領は拒否権?

エコカー 燃費

ブッシュ政権下で改訂が反対され続けて来た、アメリカの自動車の燃費総量規制(CAFE)だが、30年ぶりとなる大幅改定案が上院の商業、科学、運輸委員会で承認された。

それによると、2020年までに燃費を各メーカー平均で35マイル/ガロン(=14.9km/リッター)とし、さらに20年から30年までの10年間に1年4%の割合で高めて行くという厳しいもの。

現行のCAFE基準が24マイル/ガロン(=10.2/リッター)だから、40%以上という大幅な燃費アップとなる。

同委員会委員長であるダニエル・イノウエ上院議員によると、改定案は今後法案として6月中に上院に諮られ、下院で可決されれば実施が決定する。

ただしブッシュ大統領が拒否権を発動すれば法案そのものは却下となる。

これに対し、米議会でも力を持つロビイストである全米自工会は、「燃費を最大限にまで高めるというアイデアには賛成する。しかし今回の法案は技術的に無理なことを要求しており、公平性に欠けるもの」と非難している。

現時点で35マイル/ガロンの基準を満たせるのは一部のハイブリッド、サブコンパクトカーのみで、アメリカンメーカーの車はほとんど全滅状態となる。

「アメリカの基幹産業としての自動車産業を捉えれば、法案の可決は無理」と見る意見も多いが、果たして決着は?

《レスポンス編集部》

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