前方で発生した事故の予見困難、多重衝突で起訴猶予処分

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2006年2月に富山県射水市内の北陸自動車道上り線で発生した車両61台の多重衝突事故について、検察庁・富山地検は9日、特に責任が重いとして業務上過失致傷容疑で書類送検された14人の運転者全員を起訴猶予処分にした。

検察庁・富山地検によると、問題の事故は2006年2月3日夜に発生している。射水市上野付近の北陸自動車道上り線で、大型トラックが中央分離帯に接触する単独事故を発端に、後続のトラックや乗用車など61台が関係する大規模な多重衝突事故が約1.5km区間で断続的に起きた。

警察では車間距離を詰め、さらには事故当時の制限速度(50km/h)に従わず走行したクルマが被害を拡大させたとして、14人の運転者を業務上過失致傷容疑で書類送検していた。

14人のうち13人は衝突直前まで70-90km/hで走行しており、検察では「速度違反の過失があったことは間違いない」としたが、その一方で「前方で衝突事故が発生し、進路が塞がれた状態であるということの予見は困難」と判断。この部分に情状を酌量する余地があるとして、全員を起訴猶予処分としている。

《石田真一》

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