クライスラー売却が決定 サーベラス投資会社へ

自動車 ビジネス 企業動向

ダイムラークライスラーが14日、クライスラー部門株式の80.1%をニューヨークの投資会社、サーベラス・キャピタル・マネジメントに74億5000万ドルで売却する、と発表した。残り19.1%に関しては、ダイムラークライスラーが保有する。

この結果、クライスラー・ホールディングという新会社が設立され、クライスラー部門の業務及びクライスラー金融サービスがこの会社の傘下となる。サーベラス社では昨年GMの金融部門であるGMACを取得しているが、今後この2つの金融サービスを合体させるかどうか、など詳細は未定。

クライスラー買収にはカナダの自動車パーツメーカー、マグナ・インターナショナル社が名乗りを挙げ、UAW(自動車労働組合)が賛成の意を表明していた。というのも、マグナは自動車関連でUAW参加企業だが、サーベラスは投資会社であり、売却の結果大規模なリストラ、工場閉鎖などが行われる可能性があるため。しかしマグナがロシアのコングロマリットから融資を受けたことなどがダイムラークライスラーから敬遠された、と言われている。

ダイムラークライスラーでは、現時点で進行中のクライスラーとメルセデスベンツ共同の開発プロジェクトは続行するが、将来の開発計画については新たに協議を行う、としている。

予定では今月末か来月始めに発表されるはずだった売却先が思いがけず早くなったことで、アメリカ国内でのクライスラー再編は今後急速に進むもの、と予測されている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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