日産自動車は15日、神奈川県厚木市に建設した「日産先進技術開発センター」の竣工式を行った。技術力強化の一環として新設したもので、環境、安全など先進分野の開発に専念する拠点となる。
同センターは、開発の主力拠点である厚木市の「日産テクニカルセンター」とは約2.5kmと近接して立地。青山学院大学のキャンパス跡地約12万平方メートルに開発や実験棟などを建設した。
テクニカルセンターや横須賀市の総合研究所からの異動などによる約2000人が従事する。先行的な技術開発を部品メーカーなどと協力して進めるための「コラボガレージ」など、施設にも工夫を凝らしている。
竣工式で挨拶したカルロス・ゴーン社長は「これからの自動車産業は、新技術を先駆けて適切に提供し得るかが競争の勝敗につながる。日産の技術革新はここから生まれ、成長に大きく寄与すると期待している」と述べた。