フィアットが「盗撮」を奨励? 奇抜なキャンペーン
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欧州各地で最終テスト走行中の500を一般人がデジカメや携帯カメラで撮影・投稿するもので、『キミは500を見たか』と題されている。
すでにサイトには、イタリア各地や生産地であるポーランドのほか、スロヴァキア、スウェーデン、オランダ、南アフリカなどで捉えられた写真が、撮影者のメッセージとともにアップされている。
撮影された多くの500は、カタログカラーであるホワイトに覆面が施されたものだが、なかには黄色や赤のボディも見られる。陸送車で輸送中の画像もある。
もともとイタリアでは、トリノのフィアット・ミラフィオーリ工場付近で頻繁に覆面の新型車に遭遇できたり、フェラーリのフィオラーノ・テストコースが金網越しに見られたりと、新型車の「チラ見せ頻度」が高い。しかしながら、それを話題づくりに活用してしまうとは、したたかである。
ちなみに新型スマートも今年冬、発売開始前に『スマートキャラバン』と題して欧州各国を巡るキャンペーンを展開したが、こちらは事前にコースが決まっていたうえ、すでに製品の概要を発表後だった。
フィアットによる前代見門の奇抜なキャンペーン、惜しむべくは投稿者には賞品がなく、いわば掲載の名誉のみであることだ。いっそ、もうひと声ということで「金の500を見つけた人には、新車1台」とかまでやってほしいところである。
《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》