幼児は荷物じゃない、死体を遺棄した両親を逮捕

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大阪府警は17日、大阪府能勢町内の山中に男児の遺体を遺棄したとして、この男児の母親である21歳の女と、女の再婚相手である21歳の男を死体遺棄容疑で逮捕した。男児の死にも関連しているとみられ、警察では慎重に調べを進めている。

大阪府警・捜査1課によると、問題の事件は4月23日夕方発生した。能勢町天王付近の山道をバイクで走行していた人が、側溝に男児の遺体が投げ捨てられているのを発見。警察に届け出た。男児は身長約70cm。発見時は両手を上にあげた状態で、仰向けに倒れていた。全裸だったが、顔には黒いビニール袋が被せられていたという。

警察では男児の親が遺棄した可能性が高いとして捜査を開始。2006年1月以降に1−2歳の幼児を連れて家出した親子13組をピックアップ。親族の協力を得てDNA鑑定を進めたところ、今年1月から家出をしていた21歳の女と合致。女の立ち寄り先を調べ、兵庫県尼崎市内で身柄を拘束。事情を知るであろう再婚相手だった21歳の男も同様に拘束した。

事情聴取を進めた結果、「バイク(中型スクーター)で買い物に行った際、“置く場所”が無いので、座席下のヘルメット収納スペースに男児を入れた。買い物から戻ってきたら死んでいたので捨てた」と男が供述。女もこれを大筋で認めたことから2人を死体遺棄容疑で逮捕した。後の調べで、男は男児をヘルメット収納スペースに監禁したまま、少なくとも2時間に渡ってパチンコをしていたことが判明している。

2人は男児の顔に被せられていた黒いビニール袋を豊中市内で購入したことは認めているが、遺棄の時期については2人の証言が異なっているという。警察では2人を厳しく追及。事件の全容解明を急ぐ方針だ。

《石田真一》

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