【レクサス LS600h 発表】6リットル並み…オーバーではない

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【レクサス LS600h 発表】6リットル並み…オーバーではない
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レクサスのフラッグシップモデル、新型『LS600h/LS600hL』(17日発表)のハイブリッドシステムと組み合わされるエンジンは、新開発の「2UR-FSE」型5リットルV型8気筒。

ボア×ストロークは94.0mm×89.5mmと、ノーマルの「1UR-FSE」4.6リットルV8よりストロークが6.5mm長い。筒内噴射、ポート噴射のデュアルインジェクション(D4-S)、電動連続可変バルブタイミング機構(VVT-iE)など、エンジンを構成する要素技術は1URと共通だが、低騒音化のためエンジンブロックは改設計され、ピストン、コンロッド、クランクシャフトなどの可動部分もすべて専用部品となるなど、相当に気合いの入った仕様となっている。

2URエンジンの開発責任者、第11エンジン設計室長の旭哲治氏は、「開発にあたっては、ハイブリッドシステムに最適化するためのさまざまな工夫を盛り込みました」と、その特徴について次のように語る。

「ハイブリッド車はエンジンの始動が頻繁に行われますが、そのときのショックを和らげるため、バルブタイミングのチューニングは普通のエンジンと異なったものとなっています。またアトキンソンサイクルとまではいきませんが、低負荷時には高膨張比気味になるようセッティングしています」

トヨタはレクサスLS600hの動力性能について、「6リットルエンジンと同等」と主張している。エンジン出力290kW(394ps)にバッテリー出力を加味したハイブリッドシステムのトータル出力は、実に327kW(445ps)に達しており、トヨタの主張は決してオーバーではないことがわかる。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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