三菱自動車は22日、都内のホテルで国内事業についての記者会見を行った。その席上、益子修社長は「2007年度は年度目標の達成は当然のことだが、国内事業の活性化が最重要課題の一つと認識している」と強調した。
しかし、国内の新車販売は前年割れの状態が続き、この4月も前年同月比92.5%で依然と厳しい状況が続いている。そのため、「国内事業は量から質へと戦略を転換する」(益子社長)ことにした。今年度の販売目標も05年1月の再生計画時に掲げた27万8000台から25万台へと見直した。
益子社長は「25万台でも利益の出せる体質を」と力説し、その大きな柱として3つ上げた。1番目が登録車販売比率の向上で、2番目にアフターサービス事業の強化、そして3番目が販売ネットワーク再構築の加速で、「スピード感を持って取り組んでいく」(益子社長)としている。
なかでも登録車販売比率の引き上げについては、06年度の30%から07年度は40%に引き上げる計画だ。それによって、平均新車売上単価も06年度の116万円から07年度は136万円になると見ている。