【レクサス LS600h 発表】デンソーがPCUと電池冷却システムを開発

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【レクサス LS600h 発表】デンソーがPCUと電池冷却システムを開発
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デンソーは、ハイブリッド車用の高出力PCU(パワーコントロールユニット)と電池冷却システムを開発した。この製品は、17日にトヨタ自動車が発売したレクサス『LS600h』、『LS600hL』に搭載している。

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PCUは、ハイブリッド車の主電池の電圧(288V)をシステム最大電圧(650V)まで昇圧する昇圧コンバータと、直流電圧を交流電圧に変換し、ハイブリッド車の動力源となるモータを駆動するインバータで構成している。

車両の高機能化・高性能化に伴い、PCUの小型・高出力化が求められている。

PCUを高出力化するためには、PCUを構成する多数の半導体パワー素子のそれぞれを大電力化する必要があるものの、大電力化に伴う温度上昇をいかに抑制するかが課題だった。

同社は独自の冷却構造を開発することにより、パワー素子の冷却性能を大幅に向上させ、パワー素子の大電力化を可能にした。

この結果、従来に比べてPCUの単位体積当りの出力を約60%向上させた。同じ出力の場合には、当社従来技術に比べ、体積を約30%、重量を約20%低減することができる。

従来のPCUでは、複数のパワー素子が放熱板を介して冷却器上に平面配置され、冷却器側の素子面のみが冷却される。

今回開発した冷却構造では、それぞれのパワー素子を一対の放熱板で挟んで、積層された冷却チューブの隙間に挿入することで、パワー素子の両面冷却が可能となり、冷却性能を大幅に向上することができる。また、この新しい積層冷却構造は、従来の平面配置構造に比べて小型化が可能。

新しい積層冷却構造では、パワー素子両面が放熱板に直接接合されるが、デンソーは、パワー素子を薄型化することで接合部にかかる応力を軽減し、パワー素子とその接合部の高信頼性を確保したとしている。

このPCUは、パワー素子と冷却チューブの積層枚数を変えることにより容易に様々な出力のハイブリッドシステムに適用することができる。

《レスポンス編集部》

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