曲がれない速度で突っ込んだとして、懲役6年を求刑

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2006年9月、三重県伊勢市内の県道において制限速度を超える状態でタクシーを運転、堤防から転落する事故を起こして乗客を死亡させたとして、危険運転致死などの罪に問われた49歳の男に対する論告求刑公判が23日、津地裁で開かれた。検察側は懲役6年を求刑している。

問題の事故は2006年9月30日未明に発生している。伊勢市中須町付近の堤防上を通る県道を走行していたタクシーが路外に逸脱し、約10m下にある民家敷地内の駐車場に転落・大破。後部座席にシートベルト未着用の状態で乗っていた28歳の乗客男性が車外に投げ出され、全身強打で間もなく死亡。タクシーを運転していた男も全身を強打する重傷を負った。

現場は緩やかな右カーブ。その後の調べでタクシーは制限速度の50km/hに対し、これを大幅に超過する88km/hで走行していたことが判明。警察では男の回復を待ち、「制御困難な速度で走行したことが事故の原因になった」として危険運転致死や道路交通法違反容疑で逮捕。検察もこれを受けて同罪で起訴していた。

これまでの公判で被告側は「制御困難な速度ではなかった」として、速度超過があったことは認めたものの、危険運転致死に関しては「業務上過失致死が相当」と主張していた。しかし、23日に行われた論告求刑公判で検察側は「被告は88km/hでカーブに進入しており、制御困難な速度であることを認識しながら走行していた」と指摘。「悪質かつ危険、危険運転致死罪が相当」として、裁判所に懲役6年を求刑している。

《石田真一》

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