フォード、PAG売却へ本格始動

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フォード、PAG売却へ本格始動
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先日ボルボのBMWへの売却の噂に対し、否定してみせたフォードモーター(グループ)だが、ボルボはじめジャガー、ランドローバーからなるPAG=高級車グループの将来に関して、売却以外の道はない、という考えに変化はなさそうだ。

フォードモーターは売却済のアストンマーチンを含むPAGを傘下に置くことで、ヨーロッパでの高級ブランド販売に力を入れて来たが、結果としてPAGがフォード傘下であること自体を知っているアメリカ人は少なく、虚しい努力だったという批判がある。

フォードの昨年の赤字額は127億5000万ドルに上るが、うちPAGグループ全体の赤字は23億2000万ドル。特に業績悪化が著しいのはジャガーで、今年に入っての米国内での売り上げは25%減少している。

フォードでは2つの投資バンクにPAG売却の可能性について協議中と言われるが、相手先などについては明らかにしていない。業界の噂レベルでは、高級ブランドを獲得することで知名度、イメージアップを諮りたい中国、韓国のメーカーの名前が挙げられている。

PAG売却によるフォードのイメージダウンは少なく、PAGを手放すことでフォードの北米での経営立て直しに専念できるとあって、売却話はここへ来て一気に現実味を増している。

フォード独自の高級ブランドであるリンカーンのシェア下落も激しく、これ以上対外的にPAGを維持する理由はない、と多くの市場アナリストが指摘する中、今後のフォードの動きに注目が集まっている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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