【ラジアルタイヤ徹底ガイド】日本の道に最適化したオールマイティな性能…ミシュラン パイロット・プレセダPP2

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【ラジアルタイヤ徹底ガイド】日本の道に最適化したオールマイティな性能…ミシュラン パイロット・プレセダPP2
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ミシュランの中で走りを得意とするタイヤは「パイロット」というネーミングで呼ばれている。そのパイロットの中でもサーキット専用ともいえる『パイロットスポーツカップ』、一般道では最強の『パイロットスポーツ』、さらにそれを進化させた『パイロットスポーツPS2』がカタログに載っている。

パイロットファミリーとして、スポーティな走りのなかにも静粛性や乗り心地といった快適性も加味したのが、『パイロットプレセダPP2』である。

このタイヤは日本に本拠を置くミシュランリサーチアジアで研究・開発されたものだ。もちろん世界ブランドとして販売されているのだが、日本の天候や道路環境も考えてドライグリップだけでなく、ウエットグリップも考慮されたタイヤになっている。

トレッドパターンはアウト側とイン側のある左右非対称パターンだ。4本の太いストレートグルーブで耐ハイドロプレーン性能を確保している。アウト側のミディアムブロックは連続したリブパターンになっているし、その外側のショルダーブロックも溝にブリッジを掛けたスタビリティーブロックバーで剛性アップを図っている。

センターのブロックも細いサイプにはブリッジが入っているから、実質的にはリブパターンになっている。このサイプはウエット性能と乗り心地の確保には効果的なはずだ。

イン側のブロックは小さくなっていてサイプが多く入り、路面からの衝撃を小さくして乗り心地を確保し、水はけをよくしてウエット性能を向上を狙ったデザインだ。

トレッドコンパウンド(ゴム質)は、転がり抵抗や耐摩耗性を犠牲にしないで、ドライとウエットのグリップを確保できるシリカが配合されたものだ。

トレッドの内部をしっかりさせるためにスチールベルトをワイドに張り、通常より1.5倍太い糸のナイロンキャップでしっかり押さえ、高速走行時のベルトの浮き上がりを防止するという構造になっている。

単にドライグリップを上げるだけのスポーツタイヤではなく、ウエット、耐ハイドロプレーン、静粛性、乗り心地といった日本国内で要求される性能まで幅広くカバーされたタイヤだ。もちろんエコロジーのためにクルマの燃費に関わる転がり抵抗や、タイヤの寿命にまでに配慮されたスポーツタイヤなのだ。

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《こもだきよし》

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