【ラジアルタイヤ徹底ガイド】頼もしく、安心感のある走り…トーヨー トランパスMP4 for コンパクトミニバン

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【ラジアルタイヤ徹底ガイド】頼もしく、安心感のある走り…トーヨー トランパスMP4 for コンパクトミニバン
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ミニバンタイプだとしても軽自動車は絶対車重が軽く、ある意味で繊細なクルマだ。重量級ミニバンとは別の意味で、タイヤの性能による影響を受けやすいクルマともいえる。今回はトーヨー『トランパスMP4』をダイハツ『ムーヴ・カスタムX』に履いてチェックしてみた。タイヤサイズは155/65R14 75Hである。

同じダイハツの軽カーである乗用車タイプの『ミラ』と比べてミニバンタイプのムーヴは背が高い。それだけ室内が広く快適な空間を楽しめるわけだが、ハンドリング性能や安定性という意味ではマイナス面がでてしまうこともあるだろう。

しかしトランパスMP4を履いたムーヴは、背の高さを感じさせない安定感があり、快適なドライビングを楽しめた。これはトランパスMP4のしっかりしたサイドウォールが利いているのだ。クルマのサスペンションによるロールにタイヤのたわみが加わるとロール角も大きく感じられるが、タイヤのたわみが最小限なのでロールが小さく安定感が増したのである。

トレッド部分のグリップのよさも見逃せない。路面とコンタクトする部分のグリップが強く、ヨレヨレした感じがない。しっかりと路面を掴んでくれているという安心感がある。サイドウォールの強さとバランスしたトレッド面のグリップ力があるから、うまく路面を掴むことができるのだ。

グリップ感はしっかりしているだけでなく粘りがあり、これも安心感につながる。コーナーを追い込んでいってタイヤのグリップ限界に近づいたケースでも、ジワーッとしたグリップ限界になっていくのがわかる。どこかでストンと滑ってしまう心許なさがなく、安心できるのだ。

ハンドル応答性は素直な動きだ。適度なキビキビ感があり、切ったぶんだけ向きを変えてくれる。コーナーのターンインもスムーズである。ハンドル手ごたえは、切り込んでいったときでもやや軽めであるが、反応がしっかりしているので不安感はない。

乗り心地はゴツゴツ感がなく、角の丸みを感じる。ダンピングがよいので揺れが残らない。ブルブル感がないので軽快な乗り心地だ。ヒューという高周波のパターンノイズもゴォーという低周波のロードノイズも、耳障りな音や耳に圧迫感のある音は聞こえてこない。

トレッドパターンも内部構造も軽カー用にチューニングされたトランパスMP4は、快適性と安心できるハンドリング性能を高いレベルで両立しているタイヤだ。

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《こもだきよし》

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