JFEスチール、ニッケルを含有しない合金剛粉を開発

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JFEスチールは、粉末冶金用途向けに、ニッケルを含有しないで、高被削性、高強度の焼結部品として2種類の強度レベルの新合金鋼粉を開発した。

開発された新合金鋼粉は、被削性に優れ、焼結後未熱処理の状態で600Mpa以上の引張強さを発現する合金鋼粉「FM600」と、焼結・熱処理後1000Mpa以上の引張強さを発揮する合金鋼粉「FM1000」の2種類。

従来、高強度の焼結部品を製作する場合、ニッケル(Ni)やモリブデン(Mo)など、高価な合金成分を数%含有する合金鋼粉(鉄基原料粉末)を使うか、部品製造時に浸炭焼き入れなどの熱処理や、鍛造、転造など複数の処理工程を組み合わせることにより、高強度化を図ってきた。

しかし、これらは部品製造コストの上昇につながり、特に鉄基原料粉末に関しては、合金成分原料価格の高騰に伴う、価格上昇が問題となっていた。

今回、合金組成を最適化し、被削性改善効果を持つ同社独自の偏析防止処理を施し、より低い成形圧力でより高い成形密度の圧粉体とすることにより、ニッケルを添加することなく、高被削性、高強度の特性を確保することに成功したとしている。

《レスポンス編集部》

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