バイク強奪2人殺傷…首謀の男に懲役20年判決

自動車 社会 社会

昨年7月、滋賀県大津市内で走行中のバイクを奪おうと故意にクルマを衝突させる事故を起こし、2人を死傷させたとして強盗致死傷などの罪に問われた21歳の男に対する判決公判が10日、大津地裁で開かれた。裁判所は懲役20年を命じている。

問題の事件は2006年7月20日未明に発生した。大津市坂本5丁目付近の県道を走行していた20歳の男性が運転する2人乗りバイクに対し、後ろから走ってきた乗用車が追突した。バイクは大破し、同乗していた男性が死亡。運転していた男性も重傷を負った。

「クルマがバイクを執拗に追跡し、故意に衝突したようだ」との目撃情報もあり、警察ではクルマを運転していた20歳の男(当時)を道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。当初は交通トラブルの疑いで調べを進めてきた。後の調べでクルマに乗っていた男たちは事故を故意に誘発し、バイクが転倒したところを狙って強奪する目的で追突を繰り返していたと判明したため、警察では強盗致死傷の容疑で逮捕。検察も同罪で起訴していた。

10日に行われた判決公判で、大津地裁の長井秀典裁判長は「襲撃に使う凶器を事前に用意したり、役割分担を決めておくなど強盗の計画性は明らか」と指摘した。その上で裁判長は「被告は首謀者として犯行を発案して仲間を誘うとともに、自らクルマを運転して犯行に及んだ。物欲を満たすため他人に危害を加えることをいとわない、悪質で自己中心的な犯行であり、その責任は際だって重い」として、被告に対して懲役20年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「かつての『サニー』が随分と立派に…」日産の新型セダンが話題に!進化したVモーションにも注目
  2. 日産『ルークス』に「AUTECH LINE」、新型唯一のブラック内装…225万8300円から
  3. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  4. トヨタの小型ミニバン『ルミオン』、安全性を大幅向上…スズキからのOEMモデル
  5. ポルシェ、電動化戦略を大幅見直し…内燃エンジンモデル拡充へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る