クレーンアームを上げたままのトラックが鉄橋に衝突、列車が脱線

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12日朝、大阪府泉佐野市内のJR阪和線下を通る市道で、クレーンのアーム部分を上げたままのクレーン車が突っ込み、鉄製の橋げたと衝突。弾みでレールが曲がり、直後に通過した上り普通列車が脱線する事故が起きた。列車の乗客1人が軽傷を負っている。

大阪府警・泉佐野署によると、事故が起きたのは12日の午前8時15分ごろ。泉佐野市鶴原付近にあるJR阪和線(東佐野〜和泉橋本駅間)の下を通る市道で、走行中のクレーン付きトラックがアームを上げたまま走行して高さ制限用の鉄製ガードと阪和線の鉄橋自体に相次いで衝突した。この事故で鉄橋上のレールが曲がり、直後に現場付近を通過した上り普通列車(熊取発/天王寺行き、4両編成)の先頭車が脱線した。

列車は脱線したまま約100m走行。脱線の弾みで座席が脱落し、車内に投げ出された23歳の女性客が打撲などの軽傷。トラックに乗っていた2人も胸部打撲の軽傷を負っている。他の乗客乗員約1000人にケガは無かった。

鉄橋の上に固定されたコンクリート製の枕木は数本が折れており、先頭車の床にも亀裂や隆起が生じるなどしていた。列車の運転士は線路が曲がっていることに気づいて急ブレーキを掛けたが、そのまま突っ込んでいれば転覆に至る可能性もあった。

高さ制限用の鉄製ガードは鉄橋側に曲がった状態となっており、トラックはかなりのスピードで進入したと判断。警察では運転していた27歳の男を自動車運転過失傷害容疑で逮捕している。調べに対して男は「前をよく見ていなかった」などと話しているようだ。

《石田真一》

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