愛知〜九州をほぼ休み無しで2往復、過労運転下命の社長逮捕

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今年5月、京都府京都市山科区内の名神高速道路で、渋滞中の車列に大型トラックが追突して3人が死傷した事故について、京都府警は12日、事故を起こしたトラックの運転手が勤務していた熊本県南関町内にある運送会社の社長を道路交通法違反容疑で逮捕した。

京都府警・高速隊によると、問題の事故は5月23日深夜に発生した。京都市山科区大宅石郡町付近の名神高速道路上り線で、工事による1車線規制のために発生していた渋滞の列に、後ろから走ってきた大型トラックが追突。4台が関係する多重衝突事故に発展した。この事故で車列最後部に位置していた乗用車を運転していた53歳の男性が死亡。他のクルマに乗っていた2人も軽傷を負った。警察ではトラックを運転していた39歳の男を業務上過失致死容疑で逮捕。事故当時は居眠り運転だったことが明らかになった。

後の調べで、この運転手は会社から九州と愛知県を2往復する仕事を命じられ、事故は2往復目の往路で発生した。休憩時間はほとんどなく、連日の勤務で過労状態になっていることは配車担当も理解していたが、それでも運行を指示。警察ではこれまでにこの配車担当の男も逮捕している。

配車関係の男は警察の事情聴取において「社長の命令だった」と供述。警察では社長の責任が重いとして道交法違反(過労運転下命)容疑で逮捕した。社長は「疲れることを前提とした運行の指示や命令はしていない」と容疑を否認しているという。

《石田真一》

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