【新潟県中越沖地震・柏崎ルポ】リケンが作るピストンリングとは

自動車 ビジネス 企業動向
【新潟県中越沖地震・柏崎ルポ】リケンが作るピストンリングとは
【新潟県中越沖地震・柏崎ルポ】リケンが作るピストンリングとは 全 1 枚 拡大写真

ここで、生産がストップした「ピストンリング」とはどういうものか紹介しよう。シリンダーとピストンは直に接触しておらず、実は、このピストンリングがシリンダー壁面を上下している。

通常、トップ、セカンド、オイルの3組ないし2組が1個のピストンに組み込まれる。重さにすると1本100gにも満たないが、燃焼時の圧力にも耐えられる強度や耐久性が求められ、近年は燃費向上のため摩擦抵抗も極限まで減らされている、重要部品なのだ。

素材構成からリング面の設計、メッキ技術など、小さな部品に積め込められたノウハウは膨大で、エンジンの仕様ごとにリングも設計する。このため、簡単には代替生産が効かないのだ。

リケンはピストンリングの分野で国内50%のシェア握る最大手の独立系メーカー。あの「ワカメスープ」のリケン(理研ビタミン)もルーツは同じで、ノーベル賞学者を出した「理化学研究所」がピストンリングの製造法を開発したころから、同社が事業会社として設立されたのだ。日本で一番古いピストンリングメーカーと言える。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニプリウスになったな」トヨタ『アクア』改良モデルの「ハンマーヘッド」採用にSNSも注目
  2. 伝説のスラントノーズ復活か? ボルシェ 911 が「フラッハバウ」導入へ
  3. 24年ぶり復活、新型ホンダ『プレリュード』ついに発売…価格は617万9800円
  4. 「そういう時代か…」中国で生きていたホンダの最高級ミニバン『エリシオン』が話題に、「これなら日本でも売れる」の声も
  5. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る