警視庁は25日、前走車に続いてETCレーンを通過し、高速料金の支払いを不正に免れたとして、57歳のタクシー運転手の男を道路整備特別措置法違反容疑で書類送検した。約500回の不正進入を行っていたとみられている。
警視庁・高速隊によると、書類送検された男は今年1月から5月までの計6回、東京都杉並区内の首都高速道路4号線上り・永福料金所において、ETCレーンに向かう前走車との車間を極端に詰め、料金を支払わないままレーンを通過した疑いがもたれている。
男はレーンに向かうクルマを入口付近で待ち構え、レーンに向かうクルマが走ってくるのを確認すると加速。自車に搭載されたETC車載器のアンテナを手で覆い、電波の受信ができないようにして通過していたという。昨年秋からこのような手口での不正進入を始め、約500回繰り返したことを自供している。
料金を払わずに通過する様子はカメラが撮影しており、警察ではナンバーや塗装の特徴から容疑車両を特定。男から任意で事情を聞いていたところ、容疑を大筋で認めたことから書類送検した。調べに対して男は「回送中に料金を払うのが惜しくなってやった」と供述している。