ヤマハ、ベトナムに第2工場を建設

自動車 ビジネス 企業動向

ヤマハ発動機は、ベトナムでの二輪車の好調な販売拡大に対応するため、二輪車の生産・販売を行っているヤマハ・モーター・ベトナム(YMVN)が第2工場を新設すると発表した。

新設する第2工場は、ソクソン工業団地に立地する既存の第1工場から南に約15キロ離れたノイバイ工業団地内の約16万4000平方メートルの土地に建設し、2008年10月の稼動を計画している。

工場の稼動時の従業員数は約700人で、生産能力は現在の50%増となる70万台の予定。投資額は約4400万USドル(約54億円)の計画。

新工場では、理論値生産の考え方に基づき、部品組立を完成車組立と完全同期化することで在庫やスペースを最小限に抑え、管理ロスの極小化を図る。ヤマハ発動機グループの工場としては「世界一コンパクトな工場」を目指す。 

ベトナムでは、政治・経済の安定と2005年末の登録規制解除を背景に、二輪車の総需要は年々増加している。同社も、オートマチックモデルなどの4ストロークモデルの積極的な市場投入などが功を奏し、2005年に24万台、2006年に35万台と好調に販売を伸ばしており、2007年は、前年比24%増の43万5000台を見込んでいる。

既存の第1工場の生産能力は47万台で、限界に近付いているため、第2工場を建設し、第1工場で行っていた完成車組立を段階的に移管するとともに、市場の需要にあわせて順次、能力を増強する。

第2工場の完成後、第1工場は、2006年に稼動を開始した部品加工の現地法人であるヤマハ・モーター・パーツ・マニュファクチャリング・ベトナムとともに鋳造や機械加工などの部品製造を行い、新設する第2工場へ供給する予定。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る