日産自動車が、SUV『エクストレイル』のディールエンジン搭載モデルを2008年秋に日本市場に投入することから、今後、日本でディーゼルエンジンが見直される可能性がある。
ディーゼルエンジンは、東京都のディーゼルNO運動の影響もあって、黒煙などの環境に悪いイメージが強く、乗用車への搭載が見送られてきた。
一方で、欧州では二酸化炭素削減のため、ディーゼルエンジンの方がガソリンエンジンより環境に優しいため、普及が進んでいる。
このため、ダイムラークライスラー日本は、メルセデスベンツ『Eクラス』にディーゼルエンジン搭載モデルを設定して国内市場に投入、ホンダも次期クリーンディーゼルエンジン搭載モデルを国内市場に投入することを発表している。日産もこれまで、『エルグランド』のディーゼル搭載モデルのラインナップを止めるなどしてきたが、方針を転換する。
日産の国内でのディーゼルエンジン搭載モデル取扱いの再開で、ディーゼルエンジンが今後見直される可能性がある。トヨタ自動車など、国内他社の動向が注目される。