【日産 スカイラインクーペ プロト】走りを味わえる大人のクーペ

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【日産 スカイラインクーペ プロト】走りを味わえる大人のクーペ
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今回確認できたのは、すべて全車19インチタイヤ、大径ブレーキシステム、4輪アクティブステアを備えた仕様である。

走り出して、まず感じたのはエンジンの吹け上がりの気持ちよさだ。「VQ35HR」型に輪をかけて回転の粒が細かくなり、アクセル操作に対して遅れなくレスポンス。それもスロットル特性による演出ではなく、エンジン自体が嬉々として回りたがっているような反応を窺うことができた。

トルク感はそこそこといったところだが、実際はレスポンスと伸びのよさが際立っているがゆえにそう感じるといった方がいいかもしれない。レッドゾーンの7500rpmを超えてもまだ衰えない回転の上昇ぶりは、まさにスポーティな感覚。6速MTのダイレクトさがマッチするキャラクターである。

ブレーキの効きも申し分ないレベルだが、それ以上に印象的なのはそのタッチのよさだ。剛性感がきわめて高く、短いペダルストロークの中で繊細なコントロールを受け付けてくれる。

不安だった4輪アクティブステアの操舵感も、ある速度域から急激に切れ込むような動きが薄まるなど、セダンより随分と自然な感覚になった。限界近くの、減速しながら切り込んでいく場面では依然として違和感が残るし、中速コーナーでは意外なほどアンダーステアを感じたが、高い安定感とコントロール性には感心させられた。のちに試した高速周回路での際立った高速スタビリティも、その恩恵だろう。

19インチタイヤとの組み合わせの乗り心地の改善ぶりも著しい。テストコース内で確認した範囲という条件付きだが、硬めではあるもののスポーツクーペとしてはじゅうぶん容認できる感覚といえる。前席はもちろん後席の居住性もよく、いわゆるファミリーユースも実用レベルの範囲だろうし、それでいて、いざとなれば存分に楽しめる走りの資質をも備えている。大人のクーペとして、その完成度はさらに高まったといって間違いない。

《島下泰久》

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