住友電工、自動車用ブレーキ事業をアイシンに移管

自動車 ビジネス 企業動向

アイシン精機と住友電気工業は、10月1日に住友電工の自動車用ブレーキ事業を、アイシンに事業譲渡することで最終合意に達したと発表した。

両社は、デンソー、トヨタ自動車とともに自動車用ブレーキシステムの開発・販売を行なう、アドヴィックスを2001年7月に設立して以降、それぞれが自動車用ブレーキシステムの製造を担当してきた。

急速に自動車の電子化、IT化が進展する中、自動車部品には高度な技術開発が求められるとともに、コスト面においても今後一層、競争が激化することが予想される。

こうした状況の下、両社は、アドヴィックスを中核とする自動車用ブレーキ事業のさらなる成長、発展のためには、両社の製造部門を統合することによる生産の効率化、合理化を一段と加速することが必要であると判断、アドヴィックスの連結親会社であるアイシンに、住友電工の自動車用ブレーキ事業を譲渡することにした。

今回の事業譲渡により、アイシンは生産面で効率化を図り、ブレーキ事業の品質・コスト競争力の強化と規模拡大を目指す。また、住友電工は、グループ事業運営の効率化を図るとともに、今後も自動車関連分野においてグループの技術力を結集し、魅力ある新製品の開発・拡販に努めることにより企業価値向上を図るとしている。

両社は自動車用ブレーキ事業について新会社「ASブレーキシステムズ」を設立し、住友電工から従業員を出向させる形で当面現在の場所で生産活動を継続する。その後、アイシンに生産および設備の移管を順次進めていくため、新会社はアイシンに生産移管が完了するまでの暫定法人とする。

同時に、タイの現地法人「SEI BRAKE SYSTEMS(THAILAND)」については、株式譲渡の形でアイシンが株式を取得する。

《レスポンス編集部》

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