日産、知財の異業種向けライセンスを本格展開

自動車 ビジネス 企業動向
日産、知財の異業種向けライセンスを本格展開
日産、知財の異業種向けライセンスを本格展開 全 1 枚 拡大写真

日産自動車は6日、自動車の技術開発で蓄積した知的財産権を異業種にライセンス供与する事業を、本格的に展開すると明らかにした。

当初、エンジンの動弁機構に採用した低フリクション技術と排ガスの触媒に関する技術の2本を売り込む。低フリクション技術は、水素を除去したDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングにより金属部品同士の摩擦を4割程度低減できるもの。建設機械や精密機械などでの用途を想定しており、すでに特定の企業と交渉を進めているという。

一方の触媒はプラチナなど貴金属の使用量を半減するとともに、高温でも劣化を抑制できる技術で、今後、ガスエンジンや水素を抽出するための触媒などとしてライセンス先を発掘する。

日産の異業種向け知財ビジネスは、これまでミニチュアカーやゲームソフトなどの商品化権販売に取り組んでおり、年間約10億円の売上高になっている。自動車の技術開発は「ニーズや研究テーマが多様化しており、異業種へのライセンス事業が成立する」(平井敏文執行役員)と見ている。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る