日産、知財の異業種向けライセンスを本格展開

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日産、知財の異業種向けライセンスを本格展開
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日産自動車は6日、自動車の技術開発で蓄積した知的財産権を異業種にライセンス供与する事業を、本格的に展開すると明らかにした。

当初、エンジンの動弁機構に採用した低フリクション技術と排ガスの触媒に関する技術の2本を売り込む。低フリクション技術は、水素を除去したDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングにより金属部品同士の摩擦を4割程度低減できるもの。建設機械や精密機械などでの用途を想定しており、すでに特定の企業と交渉を進めているという。

一方の触媒はプラチナなど貴金属の使用量を半減するとともに、高温でも劣化を抑制できる技術で、今後、ガスエンジンや水素を抽出するための触媒などとしてライセンス先を発掘する。

日産の異業種向け知財ビジネスは、これまでミニチュアカーやゲームソフトなどの商品化権販売に取り組んでおり、年間約10億円の売上高になっている。自動車の技術開発は「ニーズや研究テーマが多様化しており、異業種へのライセンス事業が成立する」(平井敏文執行役員)と見ている。

《池原照雄》

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