【アウディA3スポーツバック1.8TFSI 詳報】低燃費とパワーを両立した新開発ユニット

自動車 ニューモデル 新型車
【アウディA3スポーツバック1.8TFSI 詳報】低燃費とパワーを両立した新開発ユニット
【アウディA3スポーツバック1.8TFSI 詳報】低燃費とパワーを両立した新開発ユニット 全 4 枚 拡大写真

「1.8 TFSI」ユニットはじつは「2.0 TFSI」の縮小版ではない。そのブロックは88mmというシリンダー間隔こそ変わらないが、共通点はそれだけ。

【画像全4枚】

「じつはこれは基本構造から完全に見直した、まったく新しいエンジンシリーズに属しているんです」(マーケティング部青木徹さん)それを裏付けるように、プロジェクトナンバーには従来の「EA827」に代わり「EA888」が与えられている。

エンジンブロックは重量33kgのねずみ鋳鉄製で、クランクシャフトには直径58mmの大型メインベアリングを採用。2本のバランスシャフトも備わる。ボア径82.5mmは2.0TFSIと同じ。しかしストロークは92.8mmから84.1mmへと短縮され、排気量は1798ccとされる。圧縮比は2.0TFSIの10.3に対して9.8である。

シリンダーヘッドには応答性を改善した吸気側連続可変バルブタイミング機構が備わり、バルブギアの駆動などにはサイレントチェーンを採用。さらにウォーターポンプやサーモスタットなどの結合・コンパクト化を図ることなどで、コンパクト化と高剛性化、回転フィールと静粛性の向上を志向している。

燃料噴射方式はガソリン直噴のFSI。吸気はポート内のタンブルフラップによってタンブル流を形成。そこ高精度な三次元形状の噴射を実現する6孔式の新型インジェクターによって150barの高圧で燃料を噴射する。ターボチャージャーは2.0TFSIのKKK社製ではなくボルグワーナー社製のK03型である。

そのスペックは最高出力160ps/5000〜6200rpm、最大トルク25.5kg-m/1500〜4200rpm。従来の主力であった2.0FSIに較べて10ps、5.1kgm増強されている。そのいっぽうで10.15モード燃費は12.6km/リットルから13.0km/リットルへと向上。これには同時に採用されたパドルシフト付きの6速Sトロニックの貢献度も大きいはずだ。

《島下泰久》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  5. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る