VW『ゴルフヴァリアント』にはフォルクスワーゲンの次世代を担う2種類の『TSI』エンジンが用意されている。
ベースグレードのコンフォートラインには、「ゴルフGT」や『ゴルフトゥーラン』にも採用されている、1.4リットル直噴にスーパーチャージャーとターボの、ふたつの過給機を組み合わせた170ps仕様のTSIエンジンを搭載。
上級グレードとなるスポーツラインには「ゴルフGTI」や「GTX」と同じ、200psを発揮する2リットル直噴ターボを搭載している。
なお、ゴルフヴァリアントの発売と同時に本国のフォルクスワーゲンでは、直噴エンジンに過給機を組み合わせたエンジンの総称をTSIエンジンとすることとしたため、以前は「TFSI」エンジンと呼ばれていた2リットル直噴ターボを搭載するスポーツラインにも、TSIのエンブレムが付いている。
マーケティング部の山崎信雄さんは「ゴルフヴァリアントには、フル乗車フル積載でも余裕のクルージングを楽しんでいただけるように、ゴルフファミリーの中でもパワフルなパワートレインを採用しました」
「ミッションも全車にDSGを採用していますので、低燃費かつスポーティな走りも楽しんでいただけると思います」という。
確かに1.4リットルにツインチャージャーを組み合わせたコンフォートラインでも、発進時に若干過給のタイムラグは感じられるものの、走り出してしまえば1.4リットルとは思えない、強力なトルクを幅広い回転域で与えてくれる。
2リットルターボのスポーツラインはさらに力強く、ゴルフGTIに負けないぐらいのパワフルな動力性能を発揮してくれる。
おまけにゴルフヴァリアントはワゴンボディでありながらも、同じエンジンを積むハッチバックよりも車両本体価格が安いのも大きな魅力だ。