【アウディA6 2.8FSIクワトロ 詳報】スムーズさと卓越した燃費性能

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【アウディA6 2.8FSIクワトロ 詳報】スムーズさと卓越した燃費性能
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アウディから8月29日に発表された『A6』シリーズの新モデル、「2.8FSIクワトロ」

新エンジンの魅力は走り出してすぐに感じ取ることができる。吹け上がりがきわめてスムーズなのだ。燃費向上のためのフリクションロス低減が、走りのクオリティにも効果を及ぼしているというわけである。

その効果を一番色濃く実感できるのが高速道路である。料金所からの加速でアクセルを深々と踏み込んでやるとエンジンは軽々と吹け上がり、そして5000rpm以上の領域で一段と伸びが加速してトップエンドまで爽快に回り切る。パワー感も回転上昇と完全にリンクしていて、回すほどに加速に勢いがつくという印象。とても上質なスポーティ感を味わうことができる。

そんなエンジンだけに、ワインディング走行下でも思いのほか楽しめる。S-line仕様の試乗車はやや硬めの乗り心地だが、高いボディ剛性と強力なダンパーのおかげで不快感は少ない。俄然引き締まった操舵フィールも心地良く、走りに集中できる側面をもつ。

それでいて巡航時には極めてジェントルそのもの。上り勾配に差し掛かるとギアが1〜2段落ちてトルクバンドをキープしようとするが、6速ATは変速ショックを感じさせず、またエンジンも滑らかさを失わないため、ときとしてキックダウンしていることに気付かないほどだ。

肝心な燃費性能も優秀。オンボードコンピューターを見ている限り、ほぼ100km/hペースを保った高速道路では1リットルあたり12km台をキープ。トータルでも9km/リットル近くという好数値をマークし続けた。この排気量で車重約1.8トン、しかもフルタイム4WDのセダンと考えれば上々といえるだろう。

このA6 2.8FSIクワトロ、実質的なA6へのエントリーモデルというだけには留まらない実力、そして魅力ある1台に仕上がっていたというのが結論である。

《島下泰久》

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