9月20−23日に開催された『東京ゲームショウ2007』。クルマ・レース系ゲームの中でひときわユニークな作品が『PLAYSTATION 3』用のキュー・ゲームス、『PixelJunk RACERS』だ。PS3のネットワークサービス「PSN」だけで配信されている。
近年、大作指向のゲームが多いが、「PixelJunk」シリーズはその反対。アイディアにフォーカスしてシンプルさと低価格を特徴にしたコンセプトのゲームとなっている。その第1弾が、ゲームショウ初日と同じ20日からダウンロード販売が始まったPixelJunk RACERSだ。
スロットレーシングをモチーフにしたレースゲームで、R2ボタンで加速し、十字ボタンの左右でレーンチェンジして、ほかのレースカーをかわしていくだけというシンプルな内容。ただし、PS3ならではの高解像度1080pで出力されており、ドット絵的なシンプルな雰囲気ながら、非常に美しいのが特徴だ。
ソニー・コンピュータエンタテインメントのブースでプレーした際は、アクションパズル的な感覚もあることを発見。コースがトップビューのため、マイカーが画面下から上へ向かうセクションを走るときはわかりやすいが、その逆の上から下へ向かうセクションでは、画面上の左右と十字ボタンの左右が逆転。そのため、頭が混乱し、余計な方向にレーンチェンジしてしまったりするのだ。
ものすごくシンプルで、他車をよけて走ればいいだけなのに、うまく走れない。そんなジレンマが、結構ムキにさせる、中毒性の高いゲームだ。
価格は900円(税込)。