【F1日本GP】問題のチケットアンドライドを体験した!

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【F1日本GP】問題のチケットアンドライドを体験した!
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トヨタがオーナーとなり大改修を行い、晴れて誘致した記念すべき日本グランプリだが、すでに話題になっているように運営面での問題が露呈している。記者が観客として体験して深刻だったのはシャトルバスによるチケットアンドライド方式だ。

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とくに帰りの観客集中による待ち行列は主催者の認識が甘かったとしかいえない。主催者は、収容客数の見込みで予算をたてているのだろうから、人数のおおまかな予想はしていたはずだ。経験がないのでとにかく試してみないと、では済まされない失敗だったといえる。

公式予選の入場者数の公式発表は9万人。この日の帰りのシャトルバスの待ち時間は2時間前後だ。決勝当日の入場者数は14万人。待ち時間は4時間前後。

3時間ならディズニーランドや地球博で体験済みだから4時間くらいはと思うかもしれないが、待ち時間の表示や案内もなく低温と雨のなか先の見えない行列はかなりの苦行だ。待ち時間情報があれば、列につく前に判断したり、待ち時間を有効に使えるが、情報がないためいったん列についたらひたすら待つしかない。

入場時は、シャトルバス始発で場所とりをする自由席組から決勝スタートの午後までの間に観客がばらけるので、問題はなかったといっていいだろう(一部で決勝レースのスタートに間に合わなかった人もでたようだが)。しかし、退場時に14万人が2か所のゲート=バスのりばに集中する。しかもレース終了前後30分程度に大部分の観客が移動することになる。

結果論での批判や対策は安易といわれるかもしれないが、あえていわせてもらえば、観客から見たらチケットアンドライドは失敗だった。問題点を整理すると、 終了前後に人が集中しすぎるという点に尽きる。これの対策は、帰りのバスの時間帯で整理券を配るか、予約制にして帰宅を分散させる。大きな花火大会などで似たようなシステムを導入しているところがある。そして、レース終了後もイベントなどを充実させ、時間つぶしができようにしておく。これは、地元業者の売店などの売上増にもつながる。

さらに、ぜひ主催者に検討してほしいのは、自転車は無理でも徒歩の移動手段を認めること。富士の場合、周辺道路が狭くルートが限られるので、不可能なのかもしれないが、御殿場方面への徒歩専用の迂回路を新しく作るくらいの対応がほしい。

シャトルバスルートでの歩行を厳しく制限する代わり、ルートが交錯しないように幹線道路までの徒歩ルートを確保する。そこからは路線バスやタクシーなど移動の選択肢は増えるので、最寄り駅まですべて歩く必要はないはずだ。3時間待たされるなら歩くという人も少なくないだろう。

なお、期間中の高速道路を含む周辺道路の混雑具合だが、天候のせいもあり、まったくといってよいほど渋滞はなかったようだ。その部分ではチケットアンドライドは成功している。周辺道路のかなり広範囲で交通量調査をしていた。今後のデータ収集のためだと思う。仕事とはいえ夜の10時をまわっても黙々とデータをとっていた。

また、シャトルバスのバス停のスタッフも対応そのものは、むしろとても気持ちのいいものだった。彼らの努力に報いるためにも次回は必ず成功させてほしい。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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