無人トラックが実用化へ

自動車 ニューモデル 新型車
無人トラックが実用化へ
無人トラックが実用化へ 全 2 枚 拡大写真

米ウィスコンシン州にあるトラックメーカーのオシュコシュ社が、軍隊用に開発された無人運転トラック『テラマックス』を披露した。これは米国防総省が推進する「グランドチャレンジ」との提携から生まれたもので、将来的に紛争地で兵士の生命を守る新兵器として活躍することが期待されている。

【画像全2枚】

兵器といっても無人トラックが担うのは物資の輸送だ。現在イラクでは40台のコンボイトラック運転に80人の兵士が当たっているが、テラマックスが導入されれば兵士の数は10人で済み、輸送中の襲撃による死亡などが減少すると期待されている。

米政府は2001年に、軍用トラックの3台に1台を2015年までに無人運転可能とすることを義務づける法案を提出した。これにともない、国防省はDARPAという研究機関を立ち上げ、2003年からラフな路面でも自動運転可能な車の開発を、賞金をつけてコンテスト形式で行っている。

テラマックスは今年のDARPA認定テストをパスしたプロトタイプで、2008年から実際に軍に対する提供を行う予定だという。

自動運転のためのソフトウェアはオシュコシュ社が自社開発したもので、その他道路プランニング技術、レーダービジョンシステムなど、最新の技術が世界の最先端企業から提供されている。

空ではすでに無人飛行機が偵察などの役割を果たしているが、無人車両は実際に導入するまでに時間がかかる、と見られている。路面の凹凸への対応、交通ルールの遵守など、クリアすべき壁が多いためだ。

今年のDARPAのグランド・チャレンジは10月26−31日に予定されており、コーネル大学、MITなどの大学チームの他、デルファイ、フォードなどの企業チームも参加の予定。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ランクルと戦える」日産の大型SUV『パトロール』日本発売へ、SNSでは「売れるんじゃないか?」と期待の声
  2. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  3. みんなが待っていた! ダイハツ『コペン』が復活、堂々の予告…土曜ニュースランキング
  4. モチーフはピックアップトラック、『ジムニーシエラ/ノマド』用の新型フェイスキット「CH:AMP」が登場
  5. 【スズキ ソリオバンディット 新型試乗】ソリオの魅力は“実用前提のちょうどよさ”にある…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る