「CEATEC JAPAN 2007」(2−6日、幕張メッセ)にパナソニック(松下電器産業)は、開発中の「全周囲表示カメラシステム」を展示した。複数カメラによる全周囲監視と危険予知を行なうシステムである。
特徴的なのが、前後左右4か所に設置したカメラからの映像を合成し、まるでクルマを上方から見下ろしたトップビュー(鳥瞰図)のようにしてモニターに表示すること。あらかじめ登録しておいてあるCGの自車がモニター中央に表示されるので、左後方から接近してくるバイクや自転車などをモニター上で確認しやすい。走行中は、正面の景色からモニターに目をやる必要があるため、別の危険性が生じてしまうデメリットはある。
また、モニター上の範囲外から人や自転車などが接近してくる場合も、カメラ自体はそれをとらえているので、接近情報を提供する仕組みにもなっている。
さらに、パーキングスペースへの駐車の際にも有効だ。地面の左右の白線や後方の車止めなどの位置を把握しやすく、バックしての駐車が苦手な人もより安心しやすい。
システムは、前後左右のモニターを画像合成ECUが統合するというもの。システムは開発が終わっており、販売はまもなくとなっている。