2010年、画像処理システム市場は399億円…富士経済

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富士経済は、6月から9月にかけて、画像処理システム市場を調査してその結果を報告書「2007画像処理システム市場の現状と将来展望」にまとめた。

画像処理は、パターンマッチング技術などを活用して対象物の状態を確認・検査することや、位置決めをする機能を持つ。この調査は産業(FA)分野の画像処理システムを中心にセキュリティ、車載などを含めた7分野を画像処理システム市場としてまとめた。

画像処理システムは、車載関連分野で大きく伸び始め、全般的に好調に推移している。このシステムは電機業界から食品業界まで、半導体前工程から製品組立工程まで様々な業種・用途で幅広く需要が高まっている。

調査の結果、画像処理システム全体は2006年に5650億円の市場が、2010年には7296億円に拡大すると予想。このうち、車載・ITS関連は、2006年が212億円の市場で、2010年には399億円に拡大すると予測している。

市場の大半を占める車載カメラは、早くから居眠り検知などの画像処理が研究されており、事故訴訟の証拠能力問題や、環境(温度、太陽光)対応などの課題をクリアすれば、画像処理技術の普及が進むと見ている。

現在は国内市場を中心に展開しているが、後方視界確保の法制化を検討する北米市場が今後活発化すると予測。BRICs市場の中では中国が有望。富裕層が高額オプションを好んで受け入れる高級車を中心に搭載する傾向が強いためだ。

ITS関連では、車両入退場画像管理システムが工場、物流センターなどで通過を自動管理する。ドライバーのICカードとの連動や、積荷の資材のトレーサビリティ(追跡管理)に利用することが可能。今後、車両・資材の適正な出入り管理を自動化できるメリットが評価され市場が拡大すると予測している。

《レスポンス編集部》

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