ダウ・ケミカル、タイの合弁会社を完全子会社化

自動車 ビジネス 企業動向

米国ミシガン州に本社を構えるダウ・ケミカルは、タイの合弁会社、パシフィック・プラスチックス社(PPTL)の株式を51%買い取り、100%の完全子会社にする。買収金額については非公表。

PPTLはダウとサイアム・セメントグループおよび少数出資者による合弁会社で、タイのマプタプットでポリウレタン原料であるポリオールの生産とポリウレタン・システム(材料を特別配合処理した製品)設備を所有している。

「今回の買収により、ダウのポリオールおよびポリウレタン・システム事業の成長が加速されると同時に、マプタプットからの供給体制が強化され、質の高い製品とサービスをアジア全域の顧客に提供できる」と、ダウ・ポリウレタン事業部のパット・ドーソン社長はコメントしている。

ダウでは、今年に入ってから米テキサス州でポリオールの生産能力増強をはじめ、オランダでのポリオール工場の増設、ポリウレタンのフォーミュレーターを手がけるエジュラン社(デンマーク)買収と、世界的な規模でポリウレタン事業の強化を図ってきた。今回の買収もその一環である。

その背景には、自動車などに牽引されて、ポリウレタンの需要が堅調であることがあげられる。しかも、ポリウレタンの分野では、三井化学とトップの座を巡って鎬を削っており、ダウとしては世界最大の化学会社であるプライドもあり、負けられないというわけだ。

《山田清志》

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