【チャレンジ三宅島】空港を閉鎖、日本初のドラッグレース公式戦は今回限りか

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【チャレンジ三宅島】空港を閉鎖、日本初のドラッグレース公式戦は今回限りか
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「雰囲気はよかった」。オレンジ色のスタッフジャンパーを着て裏方に徹していた東京都押元洋総務局長は、チャレンジ三宅島'07モーターサイクルフェスティバルについて初めてコメントした。

18日、三宅島坪田地区にあるドラッグレース会場は、午前中の雷雨が嘘のように晴れ上がった。この会場でMFJ全日本ドラッグレース選手権第4戦が行われるのは最初で最後だ。会場は火山ガスの影響で、封鎖中の三宅島空港が使われた。休止中の空港とはいえ、空港を使ったドラッグレースの公式戦が行われたのは、日本で初めてのことだった。

ドラッグレースは4分の1マイル(約402.33m)の直線路に加えて、広いエスケープゾーンを必要とするが、三宅島空港の滑走路は必要かつ充分すぎるほどの条件が揃っていた。しかも、会場の入口からは滑走路の先の太平洋が一望できる。レースとしての条件だけでなく、その眺望のすばらしさが多くの観客を魅了した。

レースを主催したビッグエンドの上村聡プロデューサーは、レース開催前に村内の小中学校を回り、ドラッグレースの魅力をアピールした。レース開催中ずっと開放されていたパドックには、通常のファンに加えて、島内のお年寄りや子供たちが目立った。

「どしゃぶりの雨で中断したにもかかわらず、再開時にはさらに多くの人が集まってくれました。ずっと会場に残って最後までレースを楽しんでくれた。最初は島民との交流をどうやっていけばよいか迷いもあったが、予想外の交流ができたと感じています。我々は今後も、ボランティア精神で復興に全面的に協力したい」(上村聡氏)

しかし、同空港は来年春には再開が予定されている。羽田 - 三宅島間に飛行機が就航すればドラッグレースはできない。「この空港では来年はできませんので、何らかの方法を考えないといけませんね」(前出・押元洋氏)。

島内の既存施設ではドラッグレースを展開できるだけの場所はない。オートバイイベントの大きな核の一つをなくすことになる東京都総務局と三宅村は、来年に向けてさらに知恵を絞る必要に迫られる。

《中島みなみ》

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