全米で最も治安が悪いのはデトロイト

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モータウンの別名を持ち、自動車産業の中心地として栄えて来たミシガン州デトロイト。しかしビッグ3の不振、リストラなどにより人口が減りつつあり、住宅価格は暴落、失業者が増え街の荒廃が進んでいる。

そんな事実を裏付けるショッキングな調査結果が。FBIの年次犯罪レポートをベースとした「都市の犯罪ランキング」(CQプレス刊)によると、デトロイトが人口に対する重犯罪比率の最も大きい、ワースト1都市に挙げられている。重犯罪の対象となっているのは殺人、レイプ、強盗、自動車窃盗など。

昨年ワースト1だったセントルイスは2位、同じくミシガン州フリントが3位。フリントはビッグ3の組立、パーツ工場が多い場所でもある。

各都市には犯罪スコアが与えられるが、全米平均を0とした場合、デトロイトは407となる。今回の調査で「全米一安全な街」とされたカリフォルニア州ミッションビエホはマイナス82だ。

デトロイトは1980年代には「殺人都市」とまで呼ばれ、1950年以降人口が100万人も減少したという。その後ダウンタウンの再開発などで印象は良くなり、現在の人口は91万9000人。ただし中心部の人口減は続いており、1軒家が3万ドル程度で売りに出されているのが現状だ。

このようなレポートが発行されることで、再建の厳しい市の情勢がますます悪化する、との批判もある。経済的にも苦しい状況が続くデトロイトに、犯罪ワースト1都市の汚名はあまりにも重そうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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