今年4月、岐阜県岐南町内の東海北陸自動車道上り線で覚せい剤使用を起因とする逆走事故を起こし、2人を死傷させたとして、業務上過失致死と覚せい剤取締法違反の罪に問われた48歳の男に対する判決公判が15日、岐阜地裁で行われた。裁判所は被告に対し、懲役5年の実刑を命じている。
問題の事故は4月5日夜に発生している。岐南町平島3丁目付近の東海北陸自動車道上り線を走行していた37歳男性が運転する乗用車と、逆走してきた乗用車が正面衝突した。双方のクルマは大破。順走車の助手席に同乗していた33歳の女性が死亡。双方の運転者が重傷を負った。
逆走車は現場近くの川島パーキングエリア付近から逆走を開始。運転していた48歳の男からは覚せい剤の成分を検出したことから、警察は覚せい剤取締法違反(使用)で男を逮捕。検察も同罪で起訴していた。
15日に行われた判決公判で、岐阜地裁の森田強司裁判官は「被告は覚せい剤を使用した後に逆走事故を起こしており、非常に悪質である」と認定。被告に対して懲役5年の実刑判決を言い渡している。