首都高速道路は11月22日、事前に募集した約80名を対象に、「プレミアムバスツアー」を開催した。このツアーは、12月22日16時00分に開通が予定されている、首都高速中央環状線の山手トンネルを見学できるもの。
関係者の話によると、今回のツアーは80名の定員に対して300名以上の応募があったと言う。一般の80名の他に大勢の取材陣も同行したため、3台の観光バスを使っての移動となった。
ツアーは集合場所である新宿駅西口を、朝9時にスタート。そして、ほど近い中野長者橋より山手トンネル内部に入った。そのまま一般車両の走っていない静かなトンネル内を走行し、今回開通する路線の最南端である西新宿ジャンクションへ。ここから引き返すように北上し、東中野換気所、西池袋出入り口、熊野町ジャンクションを見学して回った。
それぞれの見学ポイントでは30分前後の時間が与えられたため、参加者は現場のスタッフの話を聞いたり記念撮影をしたりと、各々楽しんでいたようだった。
特に長時間が割かれていたのは、東中野換気所の見学。ここでは普段は入れない換気施設が開放され、二酸化窒素を90%除去できると言われている最新換気システムを見ることができた。そしてさらに、関係者が山手トンネルとその周辺の模型を使って、施設や構造の仕組みを説明。参加者はみな熱心に耳を傾けていた。
限られた時間のツアーだったが、天候にも恵まれて参加者は満足していた様子。そして、すべての行程を終えて新宿駅西口に戻ってきたのは13時30分だった。