【インプレ'07】下野康史 レクサス『LS600h』大型高級省エネ住宅のよう

試乗記 国産車
【インプレ'07】下野康史 レクサス『LS600h』大型高級省エネ住宅のよう
【インプレ'07】下野康史 レクサス『LS600h』大型高級省エネ住宅のよう 全 1 枚 拡大写真

バージョンS・Iパッケージ(1110万円)を約300km走らせて、満タン法で記録した燃費は8km/リットルだった。オンボードコンピュータの表示も8km/リットル台前半。ビミョーである。

ビッグV8を積み、車重も『LS600h』と同クラスの『レンジローバー』級大型SUVの実用燃費が5km/リットル前後であることを考えると、瞠目すべきかもしれないが、もっとも身近なライバル、レクサス『LS460』は、以前の試乗で7km/リットル台を記録している。

LS460は600hほど速くはないが、すべての点で、そんなに違うわけではない。燃料代で“ハイブリッド代”の元を取るのは、おそらく不可能だろう。なんて考え方はしちゃいけないんでしょうね。

クルマに湯水の如くお金を使うミリオネアでも、好燃費、つまりCO2削減に気を使っているとアピールできる時代が来た。ま、大型高級省エネ住宅みたいなものか。

悪路で床がフルフルするような、サスペンションの制振の甘さは、LS460とも共通の弱点。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★☆☆

下野康史| モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集部を経て、モータージャーナリストに転身。現在はクルマ雑誌を始め、週刊誌のコラムなど幅広く執筆活動を行っている。親しみやすい文体のなかに見える、鋭い着眼点や独特の語り口にファンは多い。

《下野康史》

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