踏切でクルマと衝突の列車、脱線したまま約100m走行

自動車 社会 社会

24日午前、富山県立山町内の富山地方鉄道・上滝線の踏切で、警報機作動後に踏切内へ進入してきた乗用車と、上り普通列車が衝突した。列車は衝突の弾みで脱線。そのまま約100m先の鉄橋上で立ち往生する事態となった。

富山県警・上市署によると、事故が起きたのは24日の午前9時15分ごろ。立山町岩峅寺付近ある富山地方鉄道・上滝線の踏切で、警報機の作動後に進入してきた乗用車を上り普通列車(岩峅寺発/電鉄富山行き、2両編成)の運転士が発見。急ブレーキを掛けたが間に合わずに衝突した。

列車は衝突の弾みで1両目の車輪が脱線したが、そのまま約100m進行。常願寺川に架かる鉄橋上でようやく停止したが、そこで立ち往生して動けなくなった。この事故でクルマを運転していた41歳の男性が胸部打撲の重傷。列車の乗客乗員8人にケガはなかった。

乗客は車内に取り残されたが、鉄橋を歩かせて脱出するのは危険が伴うことから、河川敷に配置した高所作業車を使い、バスケットに乗せて地面まで降ろした。

現場は警報機のみが設置され、遮断機のない踏切。警察では乗用車が無理に進行した可能性が高いとして、運転していた男性の回復を待ち、過失往来危険容疑で事情を聞く方針だ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  2. 「息を呑むような美しさ」マツダ『VISION X-COUPE』に熱視線! 新時代のクーペ像にSNSでは期待の声
  3. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  4. ポルシェ『カイエン』新型、11月19日世界初公開へ
  5. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る