視覚センサー分野で定評のあるオムロンは、28日から開催されている「2007国際ロボット展」に3次元視覚センサーを用いた計測機器を展示しているが、それが自動車メーカーの間で話題を呼んでいる。
その計測機器の最大の特徴は、「ラインに流れている状態で製品の3次元検査が可能」(オムロン関係者)ということだ。従来、3次元画像計測をする場合、オフライン、つまり抜き取りで検査をしなければならなかったが、それがこの機器を用いると、そうしなくてもすむわけだ。
これによって、現場での煩わしい作業が排除でき、手軽に高精度な3次元計測ができるようになる。しかも、生産効率を大幅に高めることができ、品質管理の向上も図れる。「設定についても、モニターを見ながらタッチパネルでできる」とオムロン関係者。
もちろん、この機器は世界初のもので、価格も約300万円ほどということもあって、10月の発売以来、「自動車メーカーからの引き合いが殺到している」(オムロン関係者)という。
オムロンでは初年度1000台の販売目標を立てているが、この調子だと1年目から目標を大きく上回り、2年目から一気に伸びるのではないかと期待を寄せている。