【スタッドレスタイヤ徹底ガイド'07】雪道での確実なトラクション性能と卓越したドライ性能…ミシュラン X-ICE

自動車 ニューモデル 新型車
【スタッドレスタイヤ徹底ガイド'07】雪道での確実なトラクション性能と卓越したドライ性能…ミシュラン X-ICE
【スタッドレスタイヤ徹底ガイド'07】雪道での確実なトラクション性能と卓越したドライ性能…ミシュラン X-ICE 全 6 枚 拡大写真

今回のテストではアウディ『A3スポーツバック』にX-ICEを履かせた。タイヤサイズは225/45R17 91QXLM+Sである。空気圧は車両指定の前2.7/後2.5(kgf/CM2)に合わせた。

雪道での発進は2輪駆動(FF)なのにホイールスピンしてESPが作動することもなく、確実なトラクションで前に進む安心感がある。アクセルペダルを強く踏み込んで急激な発進を試みた場合には、さすがに滑り出すが、空転していてもグリップが急激に落ち込むことはなく前に進もうとする力が残っている。だからESPが作動してストールするような感じにはならない。

ブレーキ性能もフロントがググッと効く感じがいい。圧雪路では意外と制動感があるし、シャーベット状の場所でもブレーキング能力は高い。ブレーキペダルの踏み込み圧力で制動力をコントロールできるから、滑りやすい路面でも安心感がある。

ハンドルを切ってコーナリングしているときもパワーオンでフロントが逃げていく現象は最小限に抑えられ、パワフルな走りが可能だった。また急にアクセルペダルを戻しタックインでリヤが滑り出すときも、その動きは穏やかだし予想以上に大きくなることはないのでコントロールしやすく安心感があった。

アイスバーンのグリップ性能も高い。ツルっというグリップ感のない滑りはなく、ブレーキングでもアクセルペダルを強く踏んでホイールスピンするときも滑り始めがわかりやすいし、グリップの回復も早い。

そして何よりX-ICEが他モデルを引き離す性能を持っているのは、ドライ路面でのグリップだ。直進からハンドルを切ったときの反応がいい。小操舵から遊びなくヨーが出るし、その動きに遅れがないから扱いやすい。その反応はシャープ過ぎず鈍いこともない。ワインディング路のタイトターンで切り込んでいったときにも、ハンドルによくついてくる。サーチュレイト(頭打ち)になる限界点が高いので、感覚的にはスタッドレスを装着していることを忘れそうなほどだ。

高速道路をハイスピードで走るときにも安定感がある。この安定感は応答の遅れがないことに起因している。それだけリヤのグリップが高いということで、ふらつかないから安定しているのである。ドライ路面でのハンドリング性能としては前後のグリップバランスは取れているが、応答性と安定性のバランスもA3スポーツバックと合っている。

IMPRESSIONPROFILEタイヤ徹底ガイドTOP
試乗MOVIE

《こもだきよし》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る