「エコプロダクツ2007」が13日から東京ビッグサイトで開催されているが、そこにちょっと変わった6トントラックが登場した。東芝のブースに展示してあるものがそうで、そのトラックの荷台にはなんとエレベータの設備が乗っているのだ。
1階から5階までのボタンがあり、たとえば5階のボタンを押すと、5階まで動き出す。といっても、実際にエレベータの箱が5階まで上がっていくわけではなく、その場にとどまりながら、エレベータの疑似体験をするというもの。
しかし、乗ってみると、本当に動いているかのようで、体験した人のほとんどが驚いていた。
「エレベータをリニューアルするとなったときに、以前のものとの違いを説明しても、言葉で理解してもらうのがなかなか難しいんですね。そこで、リニューアル前と後の乗り心地の違いを実感できるものをつくろうとなったわけです」と東芝エレベータ関係者。しかも、このエレベータは最新の地震や停電への対策も体験できる。
同社関係者によると、昨年製作し、改造費が5000万円かかったという。現在、「やさしい空間 体験キャラバン」という名前で全国行脚を展開中だ。
また13日には、東芝の岡村正会長と西室泰三前会長がブースを突然訪れ、東芝グループ関係者が「明日来ると聞いていたんですが」と漏らし、あわてる場面もあった。