JFEミネラル、ニッケル超微粉を増産、新工場建設も

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JFEミネラルは、積層セラミックコンデンサ(MLCC)向けニッケル超微粉の急激な需要拡大に対応するため、約100億円を投じて製造設備を増強するとともに、新工場建設を含む供給体制の構築に着手すると発表した。

現時点でのる需要増加への早急な対応策として2008年度末までに現状年間1000トンの生産に対して約30%の設備能力を増強する。

さらに、現状に対して約2倍となる年間2000トンの供給体制構築に向け、具体的な検討を開始する。供給体制を増強するため、現状における千葉地区の生産拠点のほかに、JFEグループの西日本地区に新工場を建設する計画。新工場の竣工は、2009年度初めを目指す。

MLCCは、電子機器の内部回路において電気を蓄積・放出する重要な部品で、携帯電話、パソコン、デジタルカメラに採用されているほか、カーエレクトロニクスの進展に伴い、大幅に需要が拡大している。市場は2006年実績推定で約1兆2000億個、現状金額にして約8000億円規模に成長しており、拡大傾向は2008年も続く見通しで、中長期的には2兆個市場に向けて年率2ケタの成長率が続くと見られる。

MLCCの内部電極材料には、ニッケル超微粉が不可欠で、同社はサブミクロンのニッケル超微粉を開発、事業化し、現在では世界シェアの50%以上を占める。2008年の需要が2007年比で20%以上に伸びる見通しなど、顧客から増産要請が強く、生産能力増強が急務であると判断した。

同社は、需要拡大に対応するため、約3割の製造能力増強を早急に実施するとともに、中長期的に継続する需要の増加にも対応し、年産2000トン規模の供給体制を構築する。

《レスポンス編集部》

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