路面凍結事故の予防 社会実験に富士重も参画

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路面凍結事故の予防 社会実験に富士重も参画
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富士重工業は、秋田市を中心に開始される「秋田つるナビ社会実験」に参画し、将来の冬季交通事故予防対策に協力すると発表した。

この社会実験は、クルマを1つのセンサと見立て、走行するそれぞれのクルマからリアルタイムに収集する車両情報から交通環境を推定するプローブカー技術を用いたもの。

寒冷地域では、冬季の路面凍結による重大事故の発生が、大きな問題となっているため、その対策として展開する。

具体的には、走行中の車両からから速度、ABS(アンチロックブレーキ)やTCS(トラクションコントロールシステム)などの安全装置の作動情報、外気温などをGPSによる位置情報、時刻と合わせて移動体通信網を経由してサーバに収集、サーバでは収集した情報の分析を行い、路面凍結情報としてまとめ、インターネット上の専用ウェブサイトに公開する。これによって一般の運転者に危険個所を知らせ、注意を喚起する。

富士重は、実験の基幹システムとして、独自の車両データ収集システムである「スバル・ユーザ・コミュニケーション・システム」を提供するとともに、地元の販社、秋田スバルも協力して情報収集を行う実験車両を提供する。

富士重は、2005年度の基礎実験の段階から、このプロジェクトに関与しており、今回の実験への参画は昨年に続くもの。また、今回の実験では、一部の実験車両に、富士重が住友ゴム工業グループのSRI研究開発と共同評価を進めてきた、スリップ率から路面の滑り易さを独自に推定する機能を搭載し、より高精度な情報提供を試みる予定。

昨年度も同機能を搭載した車両を用意していたが、精度向上の改良や暖冬の影響などでデータ収集が充分ではなかったため、今年度は実験車両の台数も増やし、本格的な運用を目指す。

つるナビ
http://tsurunavi.ce.akita-u.ac.jp/

《レスポンス編集部》

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