さらば国境! 欧州9か国で検問所を廃止

自動車 社会 行政
さらば国境! 欧州9か国で検問所を廃止
さらば国境! 欧州9か国で検問所を廃止 全 3 枚 拡大写真

欧州連合(EU)の域内では、21日午前0時から新たに9か国の国境検問所が廃止された。これはEU加盟国間で、出入国管理情報の一元化や効率化を定めた「シェンゲン協定」によるもの。

【画像全3枚】

従来から実施していた15か国に加え、今回はエストニア、ラトヴィア、リトアニア、ポーランド、チェコ、スロバキア、スロヴェニア、ハンガリー、さらに島国のマルタ共和国がこれに加わった。これらは、2004年EUに新規加盟した国々である。

これによってシェンゲン実施国は24か国になり、EU域内住民のうち約4億人が国境を自由に往来できる恩恵に浴する。欧州各国のテレビでは、国境検問所で両国関係者らがゲートを鋸で切断したり、住民が切断したゲートを持ち帰ったりする映像が報じられた。

なお、イギリスやアイルランドは、現在もシェンゲン協定を批准していない。

イタリアでも隣国スロヴェニアとの間で国境検問が廃止された。たとえば北に向かって陸路をドライブした場合、理論的には次のパスポートチェックはロシア国境までないことになる。

ただし、往来プロセスの改善を喜んでいるのは、国境付近の住民だけである。大多数のイタリア一般市民は、旧社会主義圏から来る人々の不法滞在や密輸の増加を懸念しているのが実情だ。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. 日産、新型SUV『カイト』予告…ブラジルで生産し世界20か国以上に輸出へ
  4. トヨタ『ハイラックス』新型、全方位パワートレーンで誕生…日本はディーゼルを2026年発売へ
  5. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る