【三菱ふそう エコハイブリッド 新型】エンジンは停止か1600rpm

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【三菱ふそう エコハイブリッド 新型】エンジンは停止か1600rpm
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三菱ふそうトラック・バスの新型ハイブリッドバス『エアロスター・エコハイブリッド』は、エンジンを発電のみに使い、常時電気モーターで駆動する、いわゆるシリーズハイブリッド方式を採用している。

ルーフ上に搭載されている日立ビークルエナジー製リチウムイオンバッテリーに蓄えられた電気を使っての走行を基本としており、原理的には完全なEV車に近い。

バッテリーへの充電には発電用エンジンが用いられる。「4M50-N10」型4.9リットル直4ディーゼルで、出力は132kW(180ps)。普通の駆動用エンジンとはまったく異なり、基本的に1600rpmで回っているか停止しているかの2モードしかない。

バッテリーの残量が少なくなると、停車時や空走時もエンジンがかかりっぱなしになり、充電を行う。バッテリー残量が充分なときは、発進加速時もエンジンは基本的に停止。フル加速時にはバッテリーだけでは出力が足りなくなるため、発電して出力を補うことになる。

モーターの出力は、定格出力79kW×2基の計158kW(215ps)。モーターには減速比4:1の減速ギアを装備したもので、出力のわりにはきわめてコンパクトだ。総重量15t以上となる車体を走らせるため、ハイブリッド乗用車用モーターと異なり、トルクを重視した仕様となっている。ちなみに減速時には発電機としてエネルギー回生を行う。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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