日産自動車はクライスラーと提携し、日産の『ヴァーサ』セダンをベースとしたモデルを2009年からクライスラーにOEM(相手先ブランドによる生産)供給することで合意したと発表した。クライスラーはOEM車をが南米市場に投入する。
日産の関係会社のトランスミッションメーカーのジヤトコは、2004年以来、クライスラーへトランスミッションを供給しているが、日産車をクライスラーにOEM供給するのは初めて。
クライスラーのトム・ラソーダ副会長兼社長は「今回のような戦術的提携は、製品提供の最大化、さらには新工場のインフラ、機械設備の設置、および研究開発などへの多額な投資を最小化できる。提携により、クライスラーは現在参画していないセグメントへのアクセスが可能となる」としている。
また、日産のカルロス・タバレス副社長は「日産には双方にプラスとなった製品交換の成功実績があり、クライスラーと契約を締結することに満足している」としている。
両社は今後、製品供給の拡大を検討していくことでも合意した。