コマツ、日平トヤマを子会社化…世界トップクラスの工作機械メーカーに

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コマツは、日平トヤマを完全子会社化すると発表した。株式公開買付(TOB)を実施して、日平トヤマの全株式を取得する。

コマツは現在、日平トヤマに29.33%出資する筆頭株主。コマツでは、自動車部品などの成形に使用されるプレス機械や板金機械、クランクシャフトミラーなどの工作機械を中心とした産業機械事業を、建設・鉱山機械事業と並ぶコマツグループの中核事業として、M&Aやパートナーとの提携も含めた事業拡大・強化を視野に入れ、日平トヤマへに出資している。

一方、日平トヤマは、工作機械分野では自動車業界向けエンジン加工用トランスファーマシンや各種研削盤、産業機械分野ではレーザ加工機や半導体・太陽電池業界向けワイヤソーなど、各分野でトップクラスのメーカーとして市場から高く評価されている。

コマツでは、日平トヤマとの協業関係は順調で、具体的な効果も実現しつつあり、相互の信頼関係が醸成される中、日平トヤマがコマツの完全子会社とすることで、研究・開発分野での協力やそれぞれの既存事業の枠を超えた新たな事業分野の共同開拓など、中長期的な経営課題により柔軟・迅速に取り組めるメリットが大きいと判断した。

コマツの2007年3月期のプレス事業及び工作機械等の産業機械事業の連結売上高は1029億円で、日平トヤマの同事業年度の連結売上高は826億円。日平トヤマがコマツの完全子会社になった場合、連結売上高は2000億円規模となり、産業機械・工作機械メーカーとしては、世界トップクラスの規模となる。

TOBは1月22日から3月17日まで実施する。株式買付け価格は1株につき1250円。TOB成立後、日平トヤマは上場廃止となる。

《レスポンス編集部》

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