中国ジーリーがメキシコに組立工場建設

自動車 ビジネス 企業動向

中国最大の私営自動車企業で、米進出を目指すジーリー(吉利)自動車が、メキシコ国内に北米輸出に向けた組立工場を建設する予定があることを明らかにした。

ジーリーは現在パートナーを得て5億ドルの投資を行う用意がある、という。ただしジーリーの創設者、李氏はパートナーの名前、建設時期、北米での販売開始時期などについては言明していない。

現時点でジーリー社製の車はアメリカの安全基準などに合致しておらず、李氏は「以前は価格の安い車を北米で販売することに重点を置いていたが、現在は、アメリカの安全基準を完全にクリアした製品を販売することが、もっともアメリカの消費者の需要にかなうことだと考えている」とコメント。

中国製品への不安がアメリカ国内に広がっていることに対する警戒感も滲ませた。

アメリカ国内の自動車アナリストからは、「中国製の車が国内で販売できるようになるのは早くても2013年頃になる」と、安全性のアピールとディーラー網構築の難しさを語る声もある。

しかし自動車販売がかなり流動的になりそうな今後、安価で燃費が良く安全基準を満たす車が登場すれば、事態は急速に変化する可能性も残されている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る